学生用クライアントに要求される事項は、どんな授業を行うのかによって 非常に変わってきます。 単純なWebブラウジングさえできればいいのであれば、WindowsCEで十分ですし、 もう少しして、Bluetoothのデバイスがでて来れば、Palmでも十分かも知れません。 ノートパソコンも10万少しで手に入りますので、 スペックを細かく言わなければIEEE802.11bの無線LANカードを追加することで十分です。 ただし、WebブラウザでJavaを動かしたいなどの要求がある場合、 環境が選ばれるでしょう。 JavaScriptもPDA用のブラウザでは完全に実装していない場合があります。
個別の授業での対応としては、 portsには理科教育のためにports/{astro,biology,science}が使えるでしょう [1] 。 情報リテラシーのためのタイピング練習やワードプロセッサ、スプレッドシートも揃っています。 全ての基本の辞書ひきも可能ですし、Freeの辞書も数多く登録されています [5] 。
プログラミングの授業ではプログラミング環境などが必要になります。 Windowsなどを利用すると開発環境は一般的に高価 [2] なので、 初期投資がかなり大きくなってしまいます。 その点、FreeBSDであれば開発環境込みで手に入りますので、 有力な選択肢となります。 また、NetBSDではいわゆるWindowsCE機で動作可能なhpc{mips,arm,sh}がありますので、 これらを利用することも考えられるでしょう。
[1] | コラム参照。 |
[2] | コマンドラインの利用で良ければBorland C/C++を使うという選択肢もあります。 また、MinGW[6]も利用可能です。 |