BUGとは、BSD Users Groupの略で、 BSDのユーザ会を表すために一般的に用いられる用語です。 詳しくは、BSD Magazine No5の特集「BUGの作り方教えます」を御参照ください。 また、様々なBUGの活動報告も同じくBSD Magazineに連載されていますので、 参照してみてください。
BUGの目的は様々ですが宴会を第一にあげる人が多いようです。 電子メールやチャットなどでの情報の伝達では、 どうしても伝え切れないニュアンスによる誤解が生じます。 ところが一度会うと簡単に誤解が解けたり、 オフレコの話や雑談が気兼ねなくできることによるものでしょうか?
この連載では、実際にBUGを作っていき、 BUG活動にまつわる様々なトピックスを扱っていく予定です。
さて、BUGを作成していく場合、いろいろなケースが考えられます。 地域でのBUGや、ネットワークや学校関係者など同じ専門分野での BUGなど、どういった分野に対するBUGにするのかという問題が出てきますし、 これに伴って参加資格や規約をどうするかなどの問題も起こってきます。
これから作成していくBUGは、地域系のBUGです。 現在は、その場所は明らかにしませんが、 ある程度の都会から少し距離を置いた通勤圏内の地方都市です。 特に、ある日突然「今日、飲みに行こうよ」といえる距離を中心にメンバーが 構成される集まりだと仮定します。 しかし、地方都市なのでなんでもそろう盛り場は期待できないという環境です。
BUG自体は階層構造を持って作成することが可能なものです。 地域的な階層構造以外にも、目的や参加メンバーによる階層構造が存在可能です。 後者には、女性に参加資格を限定したL*BUG(Ladies' *BSD Users Group) (http://www.lbug.org/) があげられます。 また、両者の中間的な存在として、 OpenBSDに興味があり奈良県の若草山周辺(?)に参加資格が限られている 若草OpenBSD友の会 (http://www.openbsd.ics.nara-wu.ac.jp/wakakusa/) などがあげられるでしょう。 特に若草OpenBSD友の会は地域系のBUGとしてとらえることも可能です。
日本の階層構造を考えると図1の様に記述できるでしょう。 かなりフラットな構造であり、階層化のメリットが生かされていないように 感じられます。 筆者は個人的にはHomeBUGが最小単位のBUGだと思います [1] ので、 これが実現できるようにしたいところです。
ここで作るBUGは前者の地域系の一つのメタな集まりとします。 ここでいうメタとは、 組織で参加する場合に参加組織内にも同好会やクラブ活動などの BUG相当の活動を設置し、 そこでは定常的にいろいろな活動を行うことを意味します。 BUGのメンバーは(当該組織の規約などの許す範囲で) 相互に他のBUGのイベントにも参加可能であることが期待されます。 しかし、もちろん個人の参加を排除するものではありません。
組織を組む場合、その実現形式は様々です。 普通は任意団体としてBUGは作られますが、 会場のレンタルなどの会計業務は発生しますので、 任意団体の形態によって行わなければならない処理や税制上の優遇、 人格の有無などが変わってきます。 また、解散の手続きなども変わりますので、注意が必要です。 これについては、当面調査を行いますのでまた連載で その比較を行いたいと思います。
今回は、活動情報などの公開には必須のドメイン名の取得について御説明します。 現在では、ドメインの取得は非常簡単ですし、 その維持費も非常に安くなっています(表1)。
表 1. ドメイン取得業者と維持経費
業者 | URL | 価格[1年] [a] | 備考 |
---|---|---|---|
GKG | http://www.gkg.net/ | $9.99 | |
dotster | http://www.dotster.com/home/ | $14.95 | |
easyspace | https://www.easyspace.com/ | $18.5 | |
JapanRegistory | http://www.japanregistry.co.jp/ | 3500円 | 日本の業者のため、日本語で利用可能。 .jpなら7800円。 |
注意: a. .orgドメインの場合。 価格は1月現在。 |
今回は一番安かったGKGを利用してドメインを取得しました。 トップページからDomain Registrationを選ぶと希望のドメイン名を 入力するフォームが出てきますので、入力します。 TLDも指定できますが、可能なものはあとで全てリストアップしますので、 設定してもしなくても大丈夫です [2]。 次に組織情報を入力します。 最後にお金の支払情報を入力すればめでたくドメインの取得が可能になります。
今回は著者のポケットマネーでクレジットカードを利用して登録したのですが、 経理を通るような形態での登録が可能かどうかは残念ながら知りません。 これは、また調べてフォローしたいと思います。
今回は、これから作ろうと考えているBUGについての簡単な説明と、 そのためのドメイン取得を行いました。
これからも、BUG活動にかかせないさまざまな情報を提供していく予定です。 もし、知りたい情報がありましたら、編集部までお気軽に御連絡ください。
ここでは、いろいろなBUGを紹介して行きたいと思います。 まず最初は、自転車とBUGをこよなく愛するひとたちのBUGである Bicycle-BUG(愛称「ちゃりばぐ」)です。
そもそも、本誌No8の浜田直樹さんの「FreeBSD ヒッチハイクガイド」のまくらで、 自転車の話があったので、防寒対策について筆者がメーリングリストで行った ことから盛り上がり、次の日には既にメーリングリストができていました。
活動はメーリングリストによる情報交換が主で、 自転車のコンポーネントに関する話題や、 オンラインで買えるショップの情報などが飛び交っています。 山からあっという間に下りてくる等をやっているかなりの猛者もいるようで、 通勤程度にしか使っていない筆者にとっては、 オーバスペックな部品の存在理由に気づかされびっくりします。
将来的には、自転車で集まるミーティングもしたいなぁと思っていますが、 まだ具体的な企画はもちあがっていません [3]。
メーリングリストへの参加には、 nao@tom-yam.or.jp へ参加希望のメールを送ってください。 手動で処理をしていますので、気長に待ってください。
[1] | 個人BUGはUsers Groupではありません;-p |
[2] | 選択しておくと、次の登録時にそのドメインだけ選択されており、 手間は省けます。 |
[3] | 場所的には大阪府堺市が本場じゃなかろうかという意見になっていますが。 |