# $Id:$ ---------------------------------------------------------------------- おかもちくんプロジェクト ---------------------------------------------------------------------- はじめまして. 私は奈良工業高等専門学校の情報工学科で助手をしています武藤武士と申します. FreeBSDは学科の演習室(http://herb.info.nara-k.ac.jp/)のPCに導入し,授業や実習などで利用しています. 最新を追いかけるリスクと,授業で利用可能な安定性の両立に日々悩んでいます. 最近ではノート型のPCも安価になってきました. 大学では入学時に購入を義務づけるところもでてきています. 更に,IEEE802.11bやBluetoothなどの無線LAN技術が比較的安価で利用可能になってきました. 今まで,コンピュータの実習を行おうとすると,コンピュータ室にいって行うことがほとんどでした. コンピュータを利用する授業は増加していますので,コンピュータ室はいつも満杯の状態です. 極端な話,全ての授業でコンピュータを使うとすれば,コンピュータ室はクラスの数だけ必要になります. ここで,先ほどの機器を組み合わせることを考えます. 機材を持って無線LANを教室に出前するのです. このように考えて,わたしたちは「おかもちプロジェクト」と名付けた「どこでも無線LAN教室」実現へ向けて,いろいろ試行錯誤しています. サーバのベースOSとしては,FreeBSDを利用します. また,できるだけ安価にシステムを構築し,中学校や高校でも購入可能なシステムを目指しています. 今回は現在考えているシステムのおおまかな説明をさせていただきたいと思います. ---------------------------------------------------------------------- *.教室の機能を損なわいシステム 普通に授業といった時,要求される機能はどのようなものでしょうか? 黒板での板書,教科書,学生のノートなどなどが考えられるでしょう. 新しい機材が導入されるからといって,これまでの機能がなくなるということであれば,使ってくれる人がそれだけ少なくなってしまいます. ---------------------------------------------------------------------- *.携帯性は重要:おかもちケースの採用 授業の間の休憩時間は学生に取っても先生に取っても;)非常に重要です. うちの学校の場合,授業の間の休憩時間はたった5分しかありません. この時間で有線LANを設置することはほとんど無理でしょう. [脚注: K*BUGの人達など,やってのける集団がいることは確かなんですが. ] また,教室から教室へ機材を持ち運ぶ場合携帯性は重要です. あまり重いと腰を痛めかねませんし,移動時間も必要になります. かといって,精密機器を持ち運ぶのですから衝撃などにも強い方がいいのはもちろんです. ここでまともな選択をすると,ゼロハリバートンなどのケースになるのでしょうか,われわれは貧乏です. 重い荷物を運ぶための古くから使われているケースとしては,出前などでおなじみのおかもちでしょう. 大きさサイズも各種あり,都合の良いことにパーティションがあらかじめ切ってあります. 価格も大きいもので1万円を少し越えるぐらいなので,手の届く範囲です. ---------------------------------------------------------------------- *.今後の予定 以下のような内容についてお話していきます. 順番などは入れ替わる可能性があります. 1.無線LANは素敵 IEEE802.11bの機器をチェック 手持ち機器 (カード) Melco Airconnect WLI-PCM-L11 pci GW-NS110 NCR WaveLAN Turbo 11Mb (ステーション) Melco AirStation WLAR128S Melco AirStation .... Corega AP-11 2.サーバ仕様ハードウエア編: おかもちに入るLANシステム 現在の「教室」の機能は全て提供!! 配線不要のLAN環境 インターネットとの通信をどうする? 3.サーバ仕様ソフトウエア編 MagicPointによる(同期)プレゼンテーション Webブラウザを使った教科書/プレゼンテーションの参照 vicを使ったビデオ上映/作業画面配布 IRCを使った学生間コミュニケーション(私語?) 4.DocBook:教科書にもなるし,Webでも公開できる素敵な文章 5.クライアント:学生にはなにを使ってもらおうか? NetBSD/hpcmips, WindowsCE, それとも i mode? 6.授業例「アルゴリズムとデータ構造」