某月某日、関西*BSDユーザ会のメンバー用メーリングリストであるkbug-usersに、 次回イベントについての提案が流れました。 この時は最初の提案にもかかわらず、珍しく実施日は8/4(土)にするというのも 一緒に提案されていました。 この時、「うちならばできる!!」という思いとともに、 後先考えずに会場としていかがですかという提案メールを次の日には出していました。
8/4なら学校は夏休みです。 さらに、私の学校では中学生相手に体験入学というものをやっています。 これの日程が8/1だったので、一石二鳥にもなるという目論見もありました。 実際、中学生用に展示しようと思っていた内容で使う機材は、 行事さえ終ればそのまま好きに壊してよいと言う好都合な環境でもありました。
準備は7月の中ごろから始めました。 とは言っても、こればっかりをやっている余裕はありません。 暇を見つけてチマチマと進めていきました。 会場は普段学生実験を行っている部屋で、8人がけのテーブルが11島あり、 各テーブルには8つのコンセントがあるという電源引きまわし不要の部屋です。 ただし、LANは設置されていませんし、クーラもありません。
まず、体験入学用に多少予算がありますので、 以下のようなものを購入してもらいました。 体験入学の終了後も利用可能なものばかりです(^_^;)
NEC MobileGearII MC/R450: WindowsCEマシンです。 NetBSD/hpcmipsを動作させます。
Ratoc REX-PFW2WDV: IEEE1394インターフェースカードです。 DVTSを動作させるためです。
IO-DATA TVC-XGA/PRO: テレビコンバータです。 授業でも利用します。
体験入学で行った展示は以下のようなものです。 あくまで、展示だけで説明が無かったものがほとんどです(^_^;)
情報工学科で利用している教科書の展示。
vic+無線LANをつかって、画像転送: 武藤個人持ちのHOゲージ [1] を写して送ったりしました。 本当はコンピュータでの制御もやりたかったのですが、力不足でした。 ここで、NetBSD/pmaxなどを利用し、転送画像を表示しました。
BSD関係雑誌とCD-ROMの展示: 本誌をはじめBSD MagazineやDaemon News印刷版を展示しました(Figure 1)。 CD-ROMはFreeBSD2.1より後のオフィシャルのものなどの展示です。 流石に、これは説明しません/できませんでした(^_^;)
玩具の展示: LEGO MindStormsやGameBoyとソフト開発環境、 WonderSwanとWonderBorg, MobleWonderGate, WonderWitchなどを展示しました。 これらはいつか授業に利用しようと思っているのですが、 なかなか準備が進みません。
などなど: PC-6001のジャンクやEISAのついたマザーボード、AKI-80の展示も行いました。
これだけの展示を一人で説明できるわけもなく、 質問が無い限りは説明できないという状況でした。 また、生徒の皆さんは人が少ない部屋には入りづらいらしく、 バースト的なトラフィックが発生して説明も大変でした。
メーリングリストへのアナウンスですが、 私が日付の記入ミスをして気がついていなかったため、 8/25以降に行われるものと考えていた人が多かったようです。 おかげで当日が近付いても参加表明者はあらわれないという悲惨な状況でした。
そこで、最低履行人数の私+1名を確保するために、 卒業生とうちの学生に声をかけ、とりあえずやるというアナウンスを数日前に流しました。
が、ここでも日付のミスをしてしまい8/24に開催としてしまいました。 本当になんとも情けない幹事ぶりを発揮してしまいました。 関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした(_O_)
当日は9:00に会場の設営を開始しました。 うちの学生が程無く来たので、誘導用の看板の設置をお願いしました。
その後しばらくして、卒業生もやってきました。 高専生は5年間を同じクラスで過ごし、他の大学などとの交流も少ないためか、 シャイな子が多いので余り他の人としゃべったりできなかったようでした [2] 。
10:00過ぎには大阪の某大学3人衆やMacintosh LC IIIと液晶ディスプレイ!!を運んで来られた方、 古いマシンを懐かしそうに眺めておられた方の5名が到着しました。 そこから、ネットワーク設営やディスプレイ移動などの準備を行いました。 同僚も「出来るだけ迷惑かけないから見に来ない?」と言って誘ったのですが、 ネットワーク機材の調達はほとんど任せっぱなしで本当に申し訳なかったです(_O_)
ネットワーク構成はGateway P5-120,32MB, 100BaseT * 2 をopenな設定でNATを有効にしたゲートウエイとし、 プライベートネットワークを利用してもらいました。 DHCPサーバも用意したので、ノートパソコンを持ち込んでいた人達は思い思いに メールを読んだり、Webを参照してインストール情報を集めたりしていました。 更に、無線LANの利用も可能にしてありました。 ただし、Hubは計画的に設置したわけではなかったので、 ケーブルを差したり抜いたりといういきあたりばったりのネットワーク構築でした (Figure 2) 。
10:30頃から思い思いにインストールや、Sony NEWS NWS-1720ばらしたりという作業を 行っていました。 この時、インストールしていたのは PowerBookG4/500,Sparc Station IPXぐらいだったと思います。 LC IIIはEthercardの誤認識でカーネルの再構築が必要だったのですが、 ソースが入っていないので、CD-ROM待ちになりました。 あと、同僚は以前のリリースではIRQ 255とか出てきていた Fujitsu DeskproにFreeBSD/i386をインストールしていました。 4.3Rだと無事インストールできたようでした。
Sony NEWS NWS-1720のグラフィックボードはフリップフロップなどのTTLがいっぱいあって、 学生の教材用にいいかもと思いました:-) しかし、この時代のワークステーションは異様にパーツ数が多いですね。
ちなみに、この日集まったマシン達は Figure 3のとおりです。
とりあえず、12:00頃になったので、お昼ご飯。 一度食べたらしばらく食べたくなくなると評判の豚まさの 若鳥カツ(並)を全員(9名)が注文しました。 流石に(大)を注文する若者はおりませんでした。 全員が無事に平らげて会場へ戻りました。
食事中に本誌でも執筆されている鴨さんが来てくださっており、 OpenBSDのCD-ROMを置いてくださっていました。 一人残すべきか迷ったのですが…申し訳ありませんでした(_O_)
昼食後、満プクのけだるさ+暑さの中で、かなり作業の手が止まっていましたが、 ぼちぼちと遅れた人達が到着し作業を再開しました。 車で来られた人達は、郡山のお城トラップ(一方通行/狭い道/行き止まり)に 阻まれたようでした。 すいません、案内不足でした(_O_)
NetBSD/hpcmips組は、僕の手持ちのCFの内容がいつの間にか壊れていたので、 ともにインストールすることに。 しかし、全体をFATフォーマットして欲しいのに、 うまく壊せずに四苦八苦してました。 こういう場合の効果的な壊し方ってどうするべきなんでしょうかね? 結局、Windowsの助けを借りてなんとかしました。
LC IIIもお昼組の一人の持って来たNetBSD 1.5.1のCD-ROMを使ってインストールできました。 実は、うちのIIcxもインストールできたらいいなと思っていたのですが、 今回は無理でした。
他には、うちのコンピュータでNetBSD/pmax,alphaを動作させていたのですが、 インストールするという人は現れなかったのでした。
alphaもおうちで持っておられるというかたがおられて、 興味はあったようなんですが、 シリアルが特殊なマシンでシリアルコンソール用のケーブルが必要なので、 インストールされていないということでした。 大阪の某大学の人達はフロッピーからのブートを試みていましたが、 うちにある機種はシリアルコンソールしか対応していないTWSCONS (カーネル再構築すれば大丈夫)なので、 あきらめていたみたいです。 シリアルコンソールお貸しすれば良かったですね、すいませんでした(_O_)
同僚はOpenBSDのCD-Rを使って、i386のノートマシンにOpenBSDを入れていました。 途中、Xの設定などではまっていたようですが、無事入り、 CardBusのカードが動いていたのに感動していました [5]。
16:00ちょっと過ぎに飲み会組(?)2名が到着されました。 せっかく買ってもらったボードがあるので、 ローカルに流すだけのDVTS見てもらったりしたあとで、 舞台は次に動いて行くのでした。
最後にOpenBSDの特大ポスター3種類を含む、豪華(?)景品の争奪戦を行いました。 皆さんつつましやかなのか、希望がダブったらジャンケンというルールにもかかわらず、 手をあげたもん勝ちのお土産Get会となりました。 お土産の内容は、以下のようなものです。
OpenBSD特大ポスター3種+嫌な仕事
某無線LAN機器会社からの残念賞のポロシャツと名札入れ
オープンソースまつりのパンフレット3部
本誌No.2の懸賞で当たったのだが、その後subscriptionしてしまったら、 その号も来てしまって不要になったDaemon News Volume1。
Subscriptionしているとたまって来るFreeBSDステッカー + 筐体に張り付けるデーモンエンブレム + 某電気会社の光るボールペン
OpenBSD bootable CD-R(i386)+OpenBSD 2.9 patch branchのセット
まだ導入していないのに、何故だか焼いてあった FreeBSD/alpha 4.3R CD-R。
その後、ぼちぼちときりのいい場所から片付けて、17:30に撤収しました。 片付け終る寸前にIPXのインストールが終了。 なんとかインストール大会の面目が立った所で、車でピザ屋まで移動しました。
懇親会で利用したサンプーペーというピザ屋は20席ぐらいの小さな店なのですが、 メインのテーブルは14名のイベント参加者で占められ、 一種異様な雰囲気を醸し出していました;-p ピザ切り役を私がやっていたので、 逆サイドにはあまりピザが流れていなかったような気がします。 自己紹介は幹事の不手際でそろそろ終ろうかと言う段になってやりました。 職業柄(?)、普段使わない名刺をさばかせてもらいました [8] 。 次のイベントに関するお話も若干出ていたようです。 会費は学生2000円、社会人3200円でした。
2次回は私は遠慮しますということだったのですが、皆さん暑さで疲れていたのか、 同僚がエスコートを買って出たにもかかわらず、お開きになったのでした。
後片付けは週明けの月曜日1日で終りました。 学生が実験に来ていたので、説明するのがちょっと恥ずかしかったです。
普通のイベントと言うと、テーマや講師を決めた上で行うものが多いと思います. 一応、このイベントでも異機種インストール大会と銘打っていますが、 前で誰が講師をするわけでもなく、興味がある所を見に行くという、 非常に幹事が楽なスタイルでやらせて頂きました。
K*BUGではこのようなまったり系のイベントもありますし、 ちゃんと本職でデータベースをバリバリに使っておられる方による 初心者向けの実技タイプのイベントまでさまざまなイベントを行っています。 私はkbug-adminとよばれる管理者の一人ではないので、 御気楽に参加させていただいいます。 すいません(_O_)
K*BUGのメンバーになるには、kbug-usersメーリングリストに登録するだけです。 kbug-adminの一人の方はこうおっしゃっていました。
「K*BUG会員の行うイベントはK*BUGのイベントだ」
[1] | 叔母が何故だか買ってくれたものです。 うちの兄弟はべつに鉄道が好きだったわけではないのですが… この叔母は、他にも双眼鏡や童夢ZEROのラジコンなどを御中元がわりに 毎年送ってくれていました。 |
[2] | とはいえ、私も同僚も高専出身なんですが(^_^;) |
[3] | あるロットからインストール出来なくなったと言う情報もある。 WindowsCE化してからであれば可能かも… |
[4] | ただし、動作機種には載っていませんので、 動作するかは不明です。 |
[5] | FreeBSDから乗り換えるかもと言ってたような… |
[6] | 役得? |
[7] | 結局、抱きあわせたものの半分は私がいただきました。 あなたの目の前にあるものです。 |
[8] | ちなみに、私の名前はペンネームではなく、本名です(^_^;) 士がないと「山本山」になるので士を付けたとか、 武士のように強くとか言う意味らしいです。 |
[9] | が、準備などを考えると、学校の長期休みが助かります。 また、今回利用した会場はクーラがありませんでしたので、 夏はもう止めた方がいいかもしれないです。 |